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紅魔館には、好事家に「言い値で買う」と言わしめる品が日用品として平気な顔をして並び、日常的に使われ、そして毎日のように復旧不能に壊れている。それは運搬可能な小物や家具に限らない、床材であったり、シャンデリアのような巨大な調度であったり、或いは今、私の顔と零距離にある鍵もそうである。扉自体はともかく、この鍵の部分だけは製作当時は芸術技術双方の粋を集めた最新鋭だったに違いないが、今では元の施錠機構をすっかりと空にされ代わりに魔法錠を組み込んだハイブリッドロックになっている。物理的には酷く単純な凹凸を持つ金属鍵を差し込むものだが、錠と鍵には符号パリティが組み込まれそれが合致したときにのみ開錠されるというものだ。こうした骨董アンティーク魔具アーティファクトの組み合わせ品は、冒涜品スポイラーと呼ばれている。元となる骨董品の価値と組み込まれた魔的機能、それと、合体することによって元の骨董品をいかに美しく??????、それこそが冒涜品スポイラーの価値を決める。例えば最近愛好家の間で話題になっている冒涜品スポイラーは、天狗の新聞記者が持つという魔法のカメラと魔法の万年筆の二品一対ダブルだった。

さてそうした冒涜品スポイラーは価値があればあるほど、見た目自体は間の抜けた仕上がりになっているものだ。こハイブリッドロックもその例に漏れない。そして間の抜けた仕上がりだからこそ、私は今、見事に意志力判定に失敗してここに釘付けになっているのを加えねばなるまい。この鍵に、侵入者を足止めする魔術効果がある、という訳ではない。この鍵が私の足止めに一役買っているのは、単に『間の抜けた出来』の部分である。

つまり、本来の錠前機構をすっかり空虚に取り去ったせいで、鍵穴を通して部屋の中を覗き見ることができるというものだ。

実際に私に精神力の試練を課し、それに失敗した私をここから動けなくしているのは、その正体がそうであるのならそれもまま仕方のないといわれる強大な魔族、吸血鬼の??一揃えであった。

??をこんなにして、はしたない妹だ

おねえさま、ごめんなさい。フランはわるい子です。おいいつけのとおりの女の子になったはずなのに、私のここは、すっかり元に戻ってしまっています

まったく。私達のこれ女装は遊びではないのだぞ。生き延びる道だっただろう。私達が血族を存続し得る男性吸血鬼だったと知れれば、私達はあの時、間違いなく絶対に万に一つの例外なく、復活不可能なほど徹底的に首を切り落とされ、飽きるほどしつこく心臓に杭を打ち込まれ、さんざ降り注ぐ日の光の下ですっかりカラカラに干し上げられて灰となった体に聖水を混ぜられて讃美歌斉唱の中で川に捨てられるところだったのだ。二度とこうして愛しいお前と口もきけないところだったのだぞ。だというのに、フラン、お前は

ごめんなさい、ごめんなさい、おねえさま、ごめんなさい……でも

『女装』、と言ったか、今。私は耳をそばだて、鍵穴から覗く光景に息を呑む。

妹を叱っていた筈の姉はしかし、急に穏やかな顔になり妹をぐいと抱き寄せた。妹を深く抱き、顎を自らの肩の上に乗せさせて背中に手を回す。もう片方の手は……ここからではよく見えない、二人の体の間に入り込んで何事か動いているようだが。

そうだな、ふふふ、可愛いいもうとよ。こうしてお前を叱りつける私もまた、そんなに強くお前に求められてしまっては、すっかりとダメな風だ。愚かなあねを赦してくれ、フラン

お嬢様と妹御いもうとごは、ベッドの上でお互いの唇を啄みあう。ようやく見えた、姉妹がお互いの体の間に手をやって何をしているのかと注視すれば、二人は股の間に手をやり、股の間に勃った可愛らしいものをお互いに触り擦り合っている。

吸血鬼姉妹は、兄弟だったのだ。

だめ、なのに、覗きなんて、しかも自分の主人の、こんなところを、私……

忠誠を誓った筈の主人、しかし何より美男子たる二人が、ベッドで情交に及ぼうとしている。私が見ているのは、舌を出してあにに行為をねだるおとうとと、横柄ながらもその求めに応じて舌を吸うあにの姿。ペニスを慰撫し合いながら、くっついたままの口がたまに離れれば喘ぎ声の合間に互いを呼び見つめ合い、再び口づける幼い兄弟しまい

お嬢様っ、妹御っ、お美しいっ、嗚呼、お美しい、可愛らしいっ!そんな風に、ああ、兄弟でそんな風に求め合うなんてっ!

男だとわかっても、抱く感情が急変しても、長年続けてきた呼び方が変わるようなことはない、お嬢様はお嬢様、妹御は妹御である。私は鍵穴の向こうに見える愛しい二人の姿を見ながら、手淫をはじめてしまった。スカートの上から股の間を擦り、腰を揺らして、鍵穴から覗く煽情を息を熱くしながら見つめる。

嗚呼、何故お嬢様方が姉妹ではなく兄弟なのか。姉妹であれば、こんな風に興奮などせずに済んだものを。姉妹であれば、忠誠心を欲情に転化などする恐れはなかったのに。

すごい妹御の乳首、あんなに尖って……毎日虐められて開発されてらっしゃるのですね小指の先くらいに勃ってらっしゃるああ、お嬢様!そんなにシコり勃った男の子の乳首を、そんなに強く摘まんでは……っ!ほら、妹御あんなトロけ顔でセルフ手コキ激しくっお嬢様の乳首責め、容赦なさすぎですっ……

私は鍵穴の向こうでお嬢様が妹御になさっているのを見て、メイド服の上から自分の乳首に爪を立てる。かりかり、かりっ。私の乳首も快感受容が増して固くなっていた。爪で服とブラの越しの突起を掻くとむずむずと染み込むような快感が広がる。

お嬢様は、妹御の後ろから抱き付くように乳首を摘まみ上げている。あんな風に押し潰して、捻り上げて、引っ張るなんて、普通は痛いだけだというのに。妹御のちんぽオナニーは速さを増していくのだ、きっと、すっかり開発済みの乳首になっているに違いない。妹御は右手で竿を扱きながら、左手で亀頭を撫でたり包んだり擦ったり。私、知ってる。あれ、もう射精に向かってまっしぐらのやり方……

爪で上下に擦るのではもう足りない、私もお嬢様が妹御にしているように、メイド服とブラの上からきつく強く乳首を摘まみあげた。布を何枚も隔てているせいで、点として摘まみ上げてもその刺激は胸の先全体にじんわりと広がった。

ああ、なんてお美しいのですか。真っ白肌であばらがうっすら浮いた美少年兄弟のホモ……興奮っ、興奮しますっ……!申し訳ありません、お嬢様、妹御っ!お二人をこんな風にオナネタにするなんて、畏れ多いこと、ああ、ああでも、止まりません!お嬢様にあんな風に攻められたい、妹御の可愛い顔を嘗め回して、おちんちんにしゃぶりつきたい!お二人に奉仕して踏みつけられて、無様に絶頂したい!ああ、ああ!クるっ……お嬢様方の、男の子のお嬢様方のホモセックス見ながら、私も、イく、イくイくっっっっ!

うふふ、イっちゃえ、咲夜さん

ぇっ……!?

あくまでも落ち着いた小声で、その手の主は私の口を抑え、突如現れたのは美鈴だった。私に気づかれずに背後に立つなんて……いや、私があんまりにも手淫に夢中で前後不覚だったのか。

口を抑えられながらも私が振り向きその姿を認めた瞬間、もう一本の手が、私の股間に、トドメを加えてきた。

んっ、んむぐぅっ~~~~っ??

あらあら、ご主人様たちのホモセックス見ながら、オナニーなんて、咲夜さんもなかなかですねえ……うわすっごい、咲夜さん、すごいイきかたホモセックス、大好きなんですね?

ん~っ??んっぐっ??んぶっ??

股を開いてオナニーに興じていた私は、そうやって大股を開いたままアクメ淵に突き落とされてしまう。腰を突き出した姿勢で、お嬢様方のお部屋の扉に向けて私は。

咲夜さんも、そうですからね。いいえ、今ばかりは、咲夜??、ですか

んごっ??ふぐっ??んんんっ??

私は、内側から破壊的に沸き上がるオーガズムの快感に身を震わせながら、扉に向けていくつも飛沫を散らしていた。筋を描いて飛ぶそれは粘性を持っていて、白く濁っている。扉にへばり付いてから粘りながら下へゆっくりと垂れていくが、その上から次から次へと重ねられる白濁飛沫。??。だって、私も、男だから。

美鈴の手は容赦なく私の股間を擦り上げて、絶頂に登り切ったというのに手を止めようとしない。声を出すつもりがないにも拘らず、胸から脳から下半身から、勝手に声が漏れだそうとするのを美鈴の手は抑え込んでいた。その代わりに、下半身からの飛沫は抑制なく噴き出していく。

だめ、だめぇっ、お嬢様のお部屋の扉に、精子ぶっかけっ……犬のマーキングみたいっ

もぐっ??ふっ??んふぅぅぅっ??んんぅ~~~っ??

私の股間から噴き出す汁は、固まる前の杏仁豆腐みたいな白濁から、透明で粘り気のない液体に変わる。射精の絶頂感は股間とおなかの辺りを激しく脈打たせるものだが、次に来た解放快感は、腰回りだけではなく全身をぬるま湯の様にふやけさせる幸福感にも似た快感。

咲夜クンの潮吹き体質、ホントかわいい

ほごっ??むぐっ??んっ??んっぅぅっん??

~~~~っ????めーりんっ??ひどい、ひどいわ??お嬢様のお部屋に、エッチなマーキング強制させるなんて??ひどすぎるっ??

まだ意識の焦点が定まらない私は、すっかり色付いた思考のまま体を捻って、美鈴に抱き付いた。

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美鈴に抱きかかえられたまま、部屋に着くなりベッドに放り投げられた。もうちょっと優ししく扱ってよ、と言おうとしたらチャイナを脱いで下着になった美鈴があっという間に覆いかぶさってきた。

腕を伸ばして美鈴の体に、抱き付く。落ち着く。お嬢様と妹御の耽美なホモを見ながらのチンコキは堪らなく気持ちよかったけど、やっぱり美鈴カレシの腕の中は、別格だった。温もりそのものに催眠効果があるみたい。

美鈴のキスは、いつも強い。唇にされるときもそうだけど、特に肌にされるとき。首とか、胸の辺りとか、背中とか肩とか。マーキングだって言いながらする。たまに歯を立てられる時もある。そうやってあちこちに美鈴の???を刻まれるのが、気持ちの深いところに、ずん、とクる。美鈴のものにされている感覚が、頭の中を埋め尽くして、深くものが考えられなくなっていく。ただ好きの気持ちで満たされて、素直なメスになっていく。今も私のあちこちにキスマークを付けながら、美鈴は徐々にさっきまで潮を噴きまくっていた私のソコへ、口を近づけてきた。

私は、仕事中以外の普段は、普通に男の恰好をしている。ウィッグを取れば髪は黒くて短いし、リップもグロスも使う訳がない。スカートなんてはかないし、胸にパッドだって入れない。仕事中は女性らしく少しだけ綾も付けて振る舞っているが、そんな仕草、普段からするでもない。自分でいうのは何だけれど、私の普段の地味具合は半端ではない。仕事着のまま里に買い出しに行けば自分を認識している人は多いが、普段着で市に行っても誰一人私には気付かない。でも、体が大きいわけでもないのだ、男らしい姿をしても特に男らしくなるでもない。どうしようもない。

美鈴はそんな私に抱き付いて、私の頭を撫でては猫っ可愛がりする。ちょっと、理解できない。

ふふふっ、普段のショタショタしい咲夜クンもいいけど、こうしてちょっと無理のある女装で瀟洒にしようとしている咲夜さんも、やっぱり可愛くって大好き

……やっぱこの恰好、無理ある?

ほぉんのちょっと。でも、女装ってのは、完璧なよりもそれ位の方がかわいいんですよう

美鈴って変わってる

そうですかねー。こういう女の子他にもいっぱいいますよ?弟を女装させて楽しんでる子とか、完全ノンケの彼氏にガチの姫メイクしてあげるの好きだって子とか、女装させるならガチムチ男子じゃなきゃね、って子とか、ああ、あとおなかの出たデブ男でないとスカート履かせる意味がいって言う子もいますね

美鈴の友達って……

確かに美鈴の広い背中とか、筋肉質なところとか、強く出てる鎖骨とか、よく見るとうっすら膨らんでる喉仏とか、格闘技のせいで少しいかつい腕とか、男の人っぽく尺骨が張った手の形とか、私も美鈴の体の片鱗に見える男の部分、大好き。後ろから抱き付いてるときに肩甲骨がゴリゴリ動く感じとか凄くきゅんとするし、抱き付いたときに女の人みたく細いのではなくて、体格そのものなんだなっていう腰回りのがっしり感とかとか伝わってくると、それだけで、ぽわっ、てなってしまう。その癖にチャイナ着てて様になるとか、格闘技やってる役得なのだろうか、ずるい。好きすぎてずるい。

……美鈴の、大好き

なんか色々考えてしまって万感込めてそう言うと、美鈴がもう一度私をベッドに押し倒してきた。めー、と声を出したところで唇ごとそれを吸い取られる。自分も控えめ色のマット系だけどリップを塗っているし、美鈴もジューシー寄りのティントでグラデ気味に盛っている。男同士でする裸唇キスの乾いた薄皮感も好きだけれど、こうしてリップで潤った唇同士のキスの吸い付いて溶けあう感じ、だいすき。なんか本当にそこからくっついちゃいそうだし、女の子同士になってする湿度のあるキスの感触は、なんていうか、凄くいやらしい気分になれる。そんな感触を、男の強引さ同士で貪り合うの。女の子になって潤ったデコレーションな唇同士を、お前は俺のものだってお互いに訴えるみたいに荒々しい同士に。こんなの、女装同士だけの特権。

お嬢様方にムラムラした分、私がぜーんぶスッキリさせたげますね??

もう、そういう言い方……きゃふっ!

力強く抱きしめられて半ば締め上げられるみたい。二人がくっついたところから美鈴の体温と息遣いと鼓動がいっぺんに押し寄せてきて、おなかの下で、存在しないはずの器官が想像だけできゅぅってうねる。美鈴のかぶりつきだっこに抵抗する気力はとろんとなくなってしまって、回された腕にしがみつくみたいに頬擦りまでしてしまった。

もう、好きにしてよぉ……ううん、はやく、好きして??

もう、咲夜さん可愛い過ぎちゃってます??ちょっと男の子残ってるくらいの女装でそーゆう仕草されると、マジでヤバいんですけど??ね、ね、咲夜さん、[これ≪・・≫]、とってもいいですか?

美鈴が、肩に顎を乗っけて抱き付いた姿勢で、耳元で言う。「これ」とは、ウィッグのことだ。鬢を三つ編んだ、セミロング。銀髪が、瀟洒を保ちながらお嬢様方への従者然とした落ち着きを持っていて、気に入っていた。セミロングと両サイドの鬢の編が、男っぽく張った顔の輪郭をうまい具合に隠してくれる。これを取ってしまうと、私は、ただの地味な男に戻ってしまう。でも、美鈴はそれを望んだ。

どう、して?

私、これから咲夜さんを思いっきり女の子として扱います。その咲夜さんが、中途半端に男の子の姿なのって、すごく……

美鈴の喉が、鳴った。珍しい。いつも下手に出ながらも飄々と上手く渡る美鈴が、そんな風に生々しい感情を露わにするなんて。そんなに、私の……、ぼくの?

すごく、燃える、から

美鈴の声が、変わった。綺麗な声に変わりはないけど、こうして耳元で聞く私には、わかる。

声が太さを持った円柱だとすると、女の声は明色透明アクリルの細い筒。男の声は暗色不透明硬質ゴムの太い筒。今の美鈴の声は、透明な声の中心に、わずかに不透明な細い芯が現れた、ハイブリッドだった。女性らしい清澄も、男らしい重低も、両方中途半端で、台無しの、声。

でも、耳元に置かれたその歪な一人混声の奥に潜む男性性に私は、ずくん、と下半身を疼かせてしまう。

そんなの、ずるい……がまん、出来なくなるっ!

????のに、ウィッグ、とるの?

うん

服は?

そのまま。咲夜が、???ってのが、モロに分かるのがいい

今は、美鈴に言われたことに、逆らえそうにない。美鈴の言いなりになるのが、どきどきする。

私はウィッグを外して、ヘアネットを脱いだ。

これで、いいの?

メイド服のスカートにストッキングとショーツはフェミニンだが、上半身のブラウスは完全に肌蹴け、長めなパフスリーブの膨らみで誤魔化していた男の肩幅が、今は露出している。こんなアンバランスを、どうして?

鬱陶しいほど量の多い黒い髪が、ネットに抑え付けられてついた癖で変な形になっている。ウィッグとネットを脇に置いて、美鈴はぼくの癖になった髪の毛に鼻先を突っ込んできた。ぼくを抱く腕が、一層力強くなって……美鈴は、そう、すっかり男になっている。一方のぼくは、大きなよりどころだったウィッグを取り去られて、意識がふわふわと落ち着かない。ウィッグの銀髪ではなくて自分の黒い前髪が視界にちらちらする。ウィッグの重みもなくて、地毛の身軽さ。女を作っていない裸の意識。脱がされずに残されたままの少しの衣服、剥げ落ちてなおこびりついたままの女と、露わになる男。でも、美鈴はこんなモザイクグロテスクなぼくを、女として扱うって。

咲夜。可愛い。

耳元で囁かれた声は低くて、耳から入ってきてすぐに腰が溶ける。声自体が、熱い。

美鈴はぼくに正面を向かせた。ぼくを女として堕とす声は男で、なのに見た目はちょっと線の強いあくまで女。その美鈴が、ウィッグのガードを失って露わになった少し硬い顔の輪郭線に、ブラウスを脱がされて剥き出しになった男っぽくいがった肩のラインに、丁寧に口付けてきた。

女装同士でならお互いの許容があって堂々としていられるけど、美鈴は男に戻っていて、ぼくは中途半端に女のまま、女装という歪をことさら強調させられていて、そんな風に性倒錯を指摘されて辱められるのは、ぼくの中のマゾヒズムに媚薬を打たれるみたいで、いろんなものが攪拌されて崩れていく。理性とか羞恥心とか性矜持とか、そういうものが溶解して境目のない液体になったその中心で、唯一形を保っているのは、「ぼく」という自我と、美鈴を好きと言う気持ちだけ。

本当は、そう、どっちだって、構いやしないのだ。高まった気持ちが、求めてしまう。言葉になってそれが漏れ出た。

美鈴、さっさと、してよもう、我慢できないの

待ち焦がれていたのは、私だけじゃなかった。美鈴もまるでずっと我慢していた「おあずけ」に「よし」を貰った大型犬みたいに、跳ねるみたいに私かぶりついてきた。少し乱暴に仰向けにされて、肌蹴た胸をツンと天井に向けると、それを美鈴の目が刺すような視線で見ている。そのまますぐに口に含まれた。丸く膨らんだ乳首、男のそれは本来何の機能だって持たないはずなのに、今は、性器。

ウィッグを剥ぎ取ってからずっと、ただの地味な男がメイクをしているという、失笑禁じ得ない姿なのに、美鈴はそれを大真面目に見つめて、本当に愛おしいものをそうするようにキスを降らせて来る。何度も、何度も。何度もキスしたり口愛撫を繰り返してお互いの唇からはすっかりリップは落ち、元の少し皮膚のかさついた無骨で固い唇を取り戻してしまっている。でも、そんなのももう気にならない。お互いの唾液でふやかしてしまえばおんなじだなんていう位に何度も何度も、何度も何度も何度もキスして、唇を噛みあって、舌を絡めて唾液を交換して、お互いの吐息を吸わせて吸い込んで。

一旦距離を離して、私は体にこびりついているもう僅かばかりの女を脱ぎ捨てた。女の私メイド服の残滓は、もう一つもない。美鈴の前で、に戻ったぼくは、一旦遠ざけた美鈴に改めて抱き付いて耳元に、許可おねだりの言葉を、置いた。

ぼくは、四つん這いになってお尻を美鈴に向ける。優しい美鈴は、いつもお互いの顔が見える体位でしようとするのだけど、知ってる、ほんとは、もっとめちゃくちゃしたいんだって。こうやって、後ろから……。

め、りん、ぼくわたし、じゅんび、できてるから??

上半身の体重を鎖骨あたりで支える前傾姿勢、ぼくわたしは両手で……お尻を拡げて見せた。今までに何度も美鈴とはセックスしている。体はそれをもう憶えていて、ペニスの勃起とカウパーの分泌以外にも、括約筋の緩みと直腸蠕動の活発化が、すっかり仕込まれていた。

じゃ、濡らすね

少し詰まった声でそう断ってから、美鈴はぼくわたしのお尻にローションを垂らしてくる。ぼくわたしはその間、お尻の穴をぱくぱくして美鈴を誘った。すんなりと指が入るぼくわたし性器おしり。ローションに濡れた美鈴の指が、私の中を、濡らしながら愛撫してくると、ぞわぞわ、この感触がオーガズムの入り口だって、体はもう憶えている。下半身がぞくぞくして、このまま美鈴にセックスしてもらえるの、その先で最後まで気持ちよくなるのを期待して、想像して、備えてしまう。心拍数が上がって、呼吸が荒くなる。早く、早くっ。ほんとの女の子なら、きっとぐちゃぐちゃに濡れてたに違いない。

ローションの粘性と多湿が、私のお尻で、くち、くち、といやらしい音を立てていた。きっと美鈴もそれをわざとやっている。入れられる前に、どんどん高まってくる愛欲。入れてくる指をすぐに二本に増やして、空気とローションをわざと攪拌している。ぼくわたしの、おしりのあなおまんこに、ねっとりした愛撫。もう前戯なんか要らない、ぼくわたしは準備万端。自分でおしりのあなおまんこをぱくぱく動かして腰を揺らして、美鈴を誘い続ける。

うゎ、咲夜のここ、エロっ……お尻の穴でローションが糸引いてる……??

後ろに伸ばした手で、自分のお尻の肉を左右に割る。ローションで濡れてひんやりするおしりのあなおまんこに指を添えて、くぱぁ、とくつろげた。凄く深いところまで空気が入って、自分でもその粘膜がうねっているのが、わかってしまう。そのまま、腰より上は動かさないように、腰だけをゆらゆらと揺らして美鈴を挑発すると、唾を飲みこんで喉を鳴らすのがここまで聞こえるようだった。言葉を切らし、きっとじっとぼくわたしおしりのあなおまんこを視姦しているのだ。誘いマゾ気質の部分が、穴の中まで性欲に塗れた視線でじっくり見られていることに、歓喜して震えている。もう、我慢限界っ、はやく最後までシテ欲しいよぉっ??

はやく、キて、よぉっ準備出来てるからっ!美鈴のおちんちんで、オンナになる準備、万端だからぁっ??もう、焦らさないで??美鈴のおちんちんで、ぼくわたしをシアワセにしてぇっ??

おちんぽ欲しい、トドメ、トドメしてっ??美鈴のガチブトでケツマンがっつんがっつんして、オスマンコのメスイキスイッチ衝きまくってほしい??大好きな美鈴に、イキ幸せ味わいながら大好き大好きって声出しながら抱き付いて、ラブラブアクメしたいっ??

あたってる、美鈴のチン先、口開けて待ってるケツマンコの入り口に、あたって、るぅっ??えっ?それおっき過ぎる?あんぐりしてるお尻の穴のヘリ肉んとこ全部に、美鈴の、当たってる??ペニス慣れしたメスヨガリ穴なはずなのに、くわえ切れて、ないって……どうしたの?どうしたの美鈴?いつものガチブトより、成長しちゃってる?すっごく大きいし、しかも、火傷しそうにあっついよぉ??

いれるね

ぬるん、とすっかりとほぐれローションで塗れたそこに、念願の者ンが入り込んできた。そのまま一番根元まで押し込まれ、お尻に美鈴の陰毛の感触。お尻の奥に、すごく硬い、肉の感触。

うんんんんんひぃぃっ??お、おおき、いっ??美鈴、いつもより、メリメリっ??ケツマン押し広げっ??オスのマン襞、ごしごししっ……??

一番奥まで、きたぁっ??ケツメドに美鈴のチンチロ毛の感触来てるってことは、一番最後っ??やだ、ぼくわたし、おちんぽもらっただけで嬉しイキしてるっ??コスリもズンズンもされてないのに、おなかの奥まで美鈴のガチブトが埋まってるずっしり感だけで嬉しくってイってるぅっ??シアワセっ??ぼくわたしもうシアワセ完了っ??

うっわ、咲夜のおまんこ、ぞわぞわ動いて、入り口はきゅんきゅんしまって、すっごいよぉっ

ちがう、ちがうのぉっ??動いちゃうのもしまっちゃうのも、カラダが勝手にしてることで、ぼくわたしがしたいんじゃないのぉっ??美鈴の巨大クリトリス待ち焦がれ過ぎて、体が勝手に即イキキメてるのぉっ????ぅぅっ??うぞぉっ、ぼくわたしのケツイキ、早すぎぃっ??

脳みそメスアクメ夢心地でぽわぽわ、でも下半身が遠赤外線で奥まで焼けるみたいに熱い。美鈴の巨根がおなかの奥までずっぽり入り込んで、中でチンピクする度にオスマンコの粘膜を容赦なく擦り上げて幸せホルモンを強制誘発する。

まって??めーりんまってそれ??四つん這いの私の上に乗っかって両腕を背中から回して完全にぼくわたしをホールディング??これじゃおちんぽから絶対逃げられない??密着体勢で、美鈴の腰使い、ケツマンコへの伝導率100%??って、それっ??そんにゃぁぁぁ??

美鈴っ??それダメ、それやばいのっ??美鈴のいきなり本気モード、ヤバいからっ??おちんぽ奥まで入れたまま完全に背中からハッグして、それ、それしってるから??必殺の、オスマンコ殺し??ノンケもホモに堕としちゃうマジの奴っ??きてる、美鈴のガチ反り巨根が、段々真っ直ぐ、どんな体位でも正確にオスアヘポイントぐりぐりできる堅くて長い真っ直ぐちんぽに変型っ??か、かたすぎだよぉっ??亀頭の先までばっきばきの堅チンポっ、美鈴のとんがり亀頭って、ほんと、オス堕としに最適過ぎてズルっ……んひうぉぉ??き、ひぁあぁっ??固い先っちょが、そこ、ソコぉっ??

美鈴の腰遣い激し過ぎっ??乱暴に速いし、残酷に深いし、こんなのされたら、ホモっ気ない男の子でも、一晩でメス化しちゃうよっ??美鈴のおちんぽが牡膣内でカウパー吐きまくりで、高速ピストンで空気が入ったオスマンコってば、ぐぼぐぼぐぼぐぼ、ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ??これ堕ちる??でも逃げられない??完全に後ろから抱き留められてて、ぼくわたしのケツマンコ完全にされるがまま??今日の美鈴のガチブトサイズで、また躾られちゃう??高速ピストンでおしりのあなおまんこ成型っ??牡膣粘膜がおちんぽにだいしゅきホールディングしちゃって、引っこ抜かれるたびにぞりぞりこすれてスゴいことになってる??ケダモノ??そんなプレイケダモノだよぉっ??

私、咲夜のメスポイント、把握してるからね今のズボズボで奥までぱっくり開いた咲夜のオス膣の、いちばんイイトコロ、これから責め潰すよ

え、そ、それって、ぇ……??今でもケツイキキメまくってるのに、今度、どうしちゃうの……?

美鈴はゆっくりと、まるでウェディングケーキに入刀するときみたいにゆっくりと、ぼくわたしおしりのあなおまんこに再びおちんぽを埋めていく。さっきとは入射角が違う。ガチ反りエグちんぽが、がちがちドリル剛直ちんぽに変形して、角の変更。さっきと全然違うところに向かってチン先が掘り進んでいく。

??おほ????これ、この角度っ??わかったっ??わかっちゃったっ??美鈴がゆってるコト、わかっちゃった??ガチブト真っ直ぐちんぽの先っちょで、どこを責め潰すのか、空想子宮で理解、しちゃった??

ふふ、咲夜ってば、おちんぽいれたらいつも即堕ちだよね瀟洒なメイドも初々しいショタも全部ブッ飛んで、ただの淫乱メス

らってっ??らってしょうがないじゃないぃっ??もうぼくわたしおしりのあなおまんこってば、美鈴のおちんちんに、メス調教レベルカンストしちゃってるんらからぁ??S字子宮も、前立腺も、メスイキ覚悟決めてるからっ??はやく、はやくっ??美鈴だいすきだいしゅきでメス化してるお尻の穴に、トドメ、はやくちょうだいっ??オス穴種付け、はやくちょうだいっ??

両手を伸ばして美鈴に抱き付きたいアピールしちゃう??美鈴がお預けなんかするから、胸とお尻の両方で生まれるだいすきだいすきがイキ場を失って涙になって出てきちゃった、涙目でグズグズになっちゃってるけど私、美鈴に熱視線だよ??

おしりのあなおまんこをきゅうきゅう締めたり緩めたりして、美鈴のオスをおねだり。亀頭も竿もぬめぬめケツマンコ粘膜で包み上げてオス膣アピール??

じゃ、咲夜。これから咲夜クンを、メスに、トばすからね??

うんっ??うんっ??美鈴のガチブトで、はやく、ぼくわたしを、メ

ずんっ

ぷぎ……っ????????

言い終える前に、即トドメ??おちんちんクリトリスから、どぴっ??どぴゅっ??って、お潮噴いちゃった??オスマンコがメスイキっ??噴いた潮が自分のおっぱいに、白目剥いてベロ垂らしてるアヘ顔に飛び散って、べちょべちょに濡らす。さらさらの潮液に混じって、漏れ精液が少し粘ってる。びゅっ??びゅるっ??潮を噴き終えたおちんちんクリトリスの先端からは精液の粘りが糸を引いておへそのあたりに滴った。

や、っぱ、りぃぃっ??美鈴のガチブトぉ、前立腺オスG直撃ぃっ??????

一突きで即イキしちゃった??このまま朝までとかされたら絶対??絶対イキ死ぬっ??美鈴にメスイキ狂い死にさせられるなんて……シアワセすぎるよぉっ??

しんぢゃう??おしりでアクメしまくって、バカメスになって、ホモ畜生地獄にまっしゃかしゃまっ??はーっ??はーっ????それしゅごい??そんなのしゅご……んぎ、ひぃぃっ??お、はぐゅっ??おォおおおお??????おみゃんご??けぢゅまんごぉぉっ??ひぎ、ぎぎぁんぁぁぁぁ??ぢんぼ振動しゅ、しゅご、しゅ、んぎぃぃぃっ??ぜんりちゅせん??オトコノコGスポ??ぃぃ??その角度ぉっ??美鈴のチン先、モロに前立腺のイイトコぉっ??ごりごり捉えたまんま……それぇっ??そのぶるぶるっ??バイブみたいな小刻み超振動ピストン??だめ、ほんと、ほんとそれされたらぁっ????ヲん??またクるっ??すぐっ、き、ちゃ……??

ぶしゃっ??ぶしゃあっ??

は、ひっ??んほぉぉっ??また、またぁっ??おちんぽ嬉し泣き??んほォほぉぉぁ♀んもぢ、い??

美鈴のガチブトおちんぽが、ぼくわたしの前立腺ポイントをがっちり捉えたまま、押し潰すように圧迫、更にバイブみたいなすっごく細かくて強いピストンでそこを責め潰してくる。強制的に前立腺アクメさせる美鈴の残酷オスセックス??これされたら、もうメス化確定??どんな男でもイチコロ女の子なのに、もう完全に調教完了してるぼくわたしじゃ、秒????だよぉ??

ずぼっ??ズボズボズボっ??ぐちゅぐちゅぎちゅぐちゅ??ずぼっ??ぼちゅっぶちゅん、ぱちゅ、ぱちゅぱちゅぱちゅ??ずるぅぅぅっ??

くきゅっぅっ♀

咲夜、咲夜、咲夜咲夜咲夜ぁっ??お腹の中で前立腺ぷっくりして、潰して欲しそうに誘ってきてるの、ほんとエロいっ??

んほゅ??おまんこきもぢぃっ♀美鈴に女の子にしてもらって♀しあわしぇ、しあわしぇええっっ♀がっつんがっつん、オスまんこのイイトコロ乱暴されて、メスになるっ♀メスになりゅッ♀イク??またイク、イくイクいクぅッ♀??ぴゅっぴゅしすぎれ、おちんぽクリトリス潮吹き、空撃ちになっちゃってるのに、まだびくびくキちゃうのぉつ♀イク、いくいくっ??んおおぉっ♀おぉほぉ~~~ん??んっぉ、ほへ♀まっれ美鈴っ、しょんなにひらら、前立腺肥大してメス器官になっひゃう??日がな一日ケツマンコうづうづしちゃう淫乱メスになっちゃう♀ほぎょぉっ??そんなことおかまいなひっ??美鈴のチンポにそんなこと関係ないんらぁっ♀あ、っ??アっ??ンぅっ??ほあぁっ??ハーっ♀はーっ♀また、またくるまらくぅっ??

咲夜??咲夜ぁっ??私もイクっ、咲夜がメスイキトロ顔で痙攣潮吹きしまくってるのヤバいっ??キツく締めて??ほら、種付けして欲しかったら私のメスチンポ締め付けて、精子搾り取ってよっ??

うんっ??うんっ??~~~っ??締めたら、しまっちゃうのぉっ♀きゅうきゅうしたらおちんぽ強く擦れてっ??ふんっ??ふんっ??ヨリ目でベロ出しながらケツ感じるっ♀またぁっイクっ??さっきから生きっぱなしになってる??メスイキ継続中♀美鈴のチンポだいすきっ??だいすきぃっ??

ラブラブオス愛液でセルフ顔射っ??勢いユルまないっ??美鈴が奥の方ゴリってする度にアクメ波すぐクルのっ??またいく、いく、イクイく、イクイクぅっ♀美鈴のちんぽ、根元からぐぐって、射精前増量っ♀ケツマンコ広がり過ぎぃっ??

っはぁ、はあっ??射精??咲夜のオスマンコの中に、ザーメン??ヤバいっ、キンタマ破裂しそうな位溜まってるから、射精ヤバそうっ??セリ上がって来て尿道セルフ拡張しちゃってる??射精??射精る♂射精??射精射精射精るぅぅ??????

どっばぁぁあっびゅぅぅっ、ぶしゅっぅううっ

!???????????ほぉぎょぉォぉっザーメン??なからち♀イマジナリー子宮に、美鈴の特濃バブルスライムザーメン??オスマンコが欲張ってごくごくしちゃってるぅっ♀ぷっくり前立腺がぶるぶるメスイキ痙攣っ♀膣壁越しに精子ぶっかけられてるだけなのに??精巣らんそう真に受けて射精排卵しちゃってる??んほぁ??ほひぁぇぇぇっ♀とけるゆ??あまた♀メスイキ快感れ♀とけろて♀ぽわぁあぁん??はへっ♀はへぇっ??ケマツンコ♀精子ほがしってきゅんきゅん止まんなくなてっる??おちんぽさわってないのに、勝手に潮吹き♀美鈴ラヴすぎて??美鈴のなからし♀オスマンコ精受したぁっ??絶対絶対、ぜったいぜったいぜっっっっ美鈴の赤ちゃんにんしんしゅるのぉっ♀??????いきっぱにゃひ、けちゅまんこいきっぱにゃしぃっ??あつあつざーめんごくごくいて、いく、いくいくいく♀い??♀く??♀っ♀ぅ??ぅぅ♀ぅっ??????

美鈴に抱き付いて、体中でくっついて、頭を胸に押し付けて体温を貰いながら、お尻の中に美鈴の愛情を染み込ませて、だいすき、だいすきだいすきだいすき、だいすきってお尻の奥に再生ボタンがあるみたいに突き上げられる度に涎と涙と一緒にだいすきだいすきゆって、キスしてもらってまたぎゅって抱き付いて、ケツマンコにまた射精してもらって、おちんぽ限界になって痙攣しかしなくなったけどシアワセアクメずっと続いてて、もうなにがなんだかよくわかんない。

めーりんとのほもせっくす♀きもちぃのぉ……♀

言葉なのかと息なのか寝言なのか涎なのかわからない声を口の端から漏らしながら、ぼくは、美鈴の胸の中でとっぷりと気を失ってしまった。

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お、おしり、いたい……

私は、その、先っちょの痛みに男を自覚しちゃってる?

朝起きて散々なプレイに少し後悔する。ぼくの体は自分の潮吹きと美鈴の精液でぱりばりゆっている。

美鈴が起こした上半身、細マッチョ筋肉すごくて、昨日あんなにしたのに、また下半身がズクンって。だめだめ、これじゃあぼく、ただの淫乱ホモだよぉっ……。

ぼくは情事後の朝の気怠い雰囲気を吹き飛ばして日常に戻るべく、何かそれにふさわしい話題を探す。あれやこれやと逡巡しながら、ぼくはウィッグにメイド服を、美鈴には武道着をとって手渡した。「咲夜さん、エプロンだけして朝ごはん作ってくださいよぅ」なんて言う美鈴の言葉は、無視、無視!

ええと、何でこんな朝を迎えたかっていうと、なんだかセックス燃え上がっちゃったからで、なんであんなにあんあんしたかっていうと、そうかぼくがお嬢様と妹御のホモセックス窃視でオナニーしてたところを美鈴カレシに見つかったからで……あ!そっか!

あ、あの鍵、交換した方がいいかしら

苦し紛れに飛びついた話題は、あの鍵スポイラーの話だった。

どうして?

だって、その、見えちゃったし

兄弟姉妹ホモセックスなんて目にしなければこんなこっぱずかしい朝は迎えなかった筈だ。

だが、美鈴は苦笑いで、言った。

見せてるんですよ

えっ?

お嬢様方だって、いつまでも本当に女の子だと思われたままじゃ、肩身も狭いってもんです。無意識なのかもしれませんけど、次から気を付けて見てみて下さいよ。結構、節々に男なんだってアピール、あるんですから

そうなの……全然気づかなかった

美鈴は私よりも先に、お嬢様方が兄弟であることを知っていた。それは、ご本人から聞いたのではなく、もしかするとどこかで気付いたからなのかもしれない。私が美鈴の方を見ていると、美鈴は。

それに冒涜品スポイラー、まるで私達みたいじゃないですか

どういうこと?

男としても女としても台無し。でも、台無し同士がくっついて、別の価値になっている

私今いいこと言った、って顔してる

私今いいこと言ったー

ハイハイ

ちょっと呆れた様な仕草をしてやったけど、なんか、美鈴のその言葉、染み込んでくる。

でも世の中、結構、そんなもんなのかな。いろんなものを二元にしたがりで、みぃんな完全な二値を求めてる。でも、でも割り切れないじゃない。本当はなにもかも中途半端。ただ、くっついてバランスが取れるなら、それぞれがなんだって構わないはずなのに

なんて言うと、いつもみたいな屈託のない笑顔で美鈴が私に抱き付いて言う。

咲夜さんに足りないものは、私が全部、受け止めますから

腕っぷしには自信がありますからね!と力こぶを見せてくる。なんでこれで綺麗な女性に見えるの?!ほんとズルい!

私はその腕と肩と背中いっしょくたに抱き付き返す。

じゃあ、美鈴の足りないものは、私が満たしてあげる

そのまま顔を寄せてキスする。舌は、今度は私が入れた。そんな凹凸で、いいよね。

口を離して、少し見つめ合う。照れくささに「にへへ」なんて変な声を出したのは美鈴だったけど、ついつい余計なことを言ってしまうのは、美鈴より私の方が照れくさくなってるから。

お互いの不足分を補完するんじゃ、私の分が悪いなあ

……。それどういうことですか!?

でも、分が悪くたって、いいよ。好き、だから。